前回那須の 御神火祭 で狐人間になろう② 那須温泉神社 - 鋼鉄のうばたまの続き
さて、松明行列に参加する為に受付場所である観光協会に行きました。
参加出来るのは、先着100名様という事。参加費は500円でした。
事前の話によると「最初30人位ばーっと来て後はポツポツ」と聞いていたのですが、16時15分前に行ったら既に列が入口から溢れていました。
きっと外国人の方が多いんだろうなぁ、と思っていたらそうでもない。私の前に2人位しか見えなかった。
無事に50番目位に受付出来、狐面と白装束をゲット。白装束はポリエステル生地っぽい薄いつなぎでした。
どうやら今年は参加希望者が多かったらしく、後から聞いた話によると、150人もの参加者がいたんだとか。
松明行列出発は19:10からの予定。18:40(うろ覚え)位に神社社務所前に集合との事。徐々に祭り気分が盛り上がってきます。
これが頂いた狐面。手作業による物でしょうね。素敵です。
左前の小さな2つが、前回ご紹介した狐みくじと、オサキ狐アサキさんから頂いた香袋。可愛い。
九尾の市
少し駐車場で休憩し、賽の河原へ戻ってみると、「九尾の市」と呼ばれる出店の周辺は人がいっぱい。九尾の市は15時から始まっていました。
那須の名店が沢山並んでます。
人気商品は早めにゲットしないとすぐ無くなります。
この頃17時過ぎだったのですが「後で買って食べたいなー」と思っていた商品の幾つかは既に売り切れていました。
那須町のマスコットきゅーびー君も来ています。
写真撮影に応じて大変忙しそうでした。
可愛い。とても可愛い。
尾っぽはちゃんと9本あります。扇が張り付いているみたいですが。
きゅーびー君グッズも販売していました。
取り敢えず、絶対食べようと決めていた物をゲット。
このニジマスの塩焼きがめっちゃ旨かった!
しかも300円。安い!
普段は500円で販売しているらしいのですが「お祭りは楽しくなくっちゃ!」とのお店の方の心意気でこの価格で販売しているんだとか。
手に隠れて殆ど見えませんが、この「岩魚飯」が絶品!
「清流の里」さんから購入させて頂きました。あ、上の塩焼きもです。
※団子は別。団子もちもち懐かしい味。
夢中で食べていたら「それ、どうだい?」と知らないオジサンに声を掛けられました。
「凄い美味しいですよ!」と答えると、何と清流の里の御主人でしたwww
この岩魚飯は大変手間が掛かるのでお祭り限定商品だそうで、岩魚で出汁を取り、骨を一つ一つ取り除いているとの事。お米に染み渡った出汁の旨味が最高です。
「魚、頭も食べられるんだよ?」とご主人が言うので、「ちょっと、それは勇気が要りますねぇ・・」と躊躇し、その場を凌ごうとしました。
煮干し程度の大きさならともかく、ししゃも以上の大きさになると、ちょっと・・・。
しかし、なお「喰って見ろ」とのお言葉。思い切ってパクリ。バリバリ。
意外や意外、思った程の苦みや癖は無く、美味しかったです。良い事を教えて下さいました。
満足げに去っていくご主人。
美味しい物を有難う御座います。必ずお店に行きます。他のももっと食べたい。
老若男女の狐人間がいっぱい!
さて、何故タイトルに「狐人間」とあるのかと言いますと、ここで無料の狐フェイスペイントサービスがあるのです!
え、そんなのノリの良い若い子しかやらないでしょ?と思いきや、意外や意外、老若男女問わず沢山の人が描いて貰ってます。
それなら!と、私もやって貰いました。
目元に赤いライン、鼻に白い縦ライン、鼻の頭に黒、頬に黒い3本線。
男性でたまに鼻の下に髭状の白いライン描かれてる方も居ました。
←イメージ図。
初めて携帯でお絵かきしてみました。
実際のフェイスペイントは素敵ですよ!
これで祭り気分が完全にヒート!
このペイントして狐面被った人が沢山いるんです。わくわくしてきます。
このペイント、普通の洗顔でポロポロっと簡単に落ちます。
多分、コンビニで売ってるメイク落としで落ちるんじゃないかな?
この下の写真は「那須の語り部“九尾の狐”と横笛」の様子ですが、この多くの人の中にフェイスペイントしてる方が何人もいると思うと楽しくなりませんか?w
この語り部が声による迫真の演技で、かなり惹き込まれました。
情景がありありと浮かんできますし、この横笛がまた凄い!臨場感は勿論なんですが、よくこんな息遣いが出来るなと驚愕する音の響きと伸びの美しさ。心に染み入ります。
因みに奥に見える梯子が掛けられた三角の物体が、大松明です。
いよいよ松明行列&狐太鼓!
集合時間が迫って来たので、賽の河原を一旦出て神社に戻ります。
この後、ヴァイオリンデュオ演奏と、時庭の神楽と、三味線と那須湯もみ唄の三つのイベントがあった様です。
これらをじっくり観れないのが少し残念・・・。
社務所前に集合する150名の狐人間達。
説明や注意事項をよく聞いてから拝殿前迄進みます。
⇑若干怪しい集団の様です。
いいじゃない、狐人間だもの。
松明は竹の棒にガソリンの染みた布が付いているもの。
始まったら写真撮影禁止。厳かに参加します。
松明に火を点けて貰い、拝殿右横からのスタートです。そこから殺生石の前まで通じる道があります。
ふと横を見ると、オサキ狐アサキさんが手を振って見送りしてくれてました。嬉しいですね。
木が生い茂る山道を、葉に火を近づけない様に気を付けながらゆっくりと歩いて行きます。火が一列に並び揺らめく様は、賽の河原から観てもさぞ幻想的で美しかった事でしょう。
少しずつ下って行き、殺生石の前に到着します。
そこから大松明を取り囲むように円になって並びます。
この様子、写真が撮れないのでお見せ出来ないのが非常に残念です。
是非、栃木県観光物産協会など、別サイトでご確認下さい!
並び終えるとお偉いさんの挨拶。
その後、神主様が登場し祝詞を上げ、私達松明行列参加者をお祓いして下さり、その後、参加者全員のお祓いもして下さいます。神聖な時が流れます。
そしていよいよ!大松明への点火です!!
火はあっという間に目の前の大松明を包み込み、火の粉が次々と舞います。少し怖い・・・
そしてすぐに狐太鼓の始まりです!
ふと、この松明どうすんのかな?と思っていたら、
「松明を入れて下さーい」
との声が掛かる。
私達は持っていた松明を次々に大松明に投げ入れました。
あまりの炎の勢いに近づけません。熱いし火の粉が怖い。
「このまま解散となりまーす」
との事で、暫く間近で大きな幻想的な炎を眺めていました。
狐太鼓は大迫力!日本人の魂に直接響き揺さぶります。
パチパチと木のはぜる音と太鼓と笛の音。これを観て聴くだけでも十分にこの祭りに行く価値はあります。
この後暫くして、いよいよ火の粉が危険となり、私達も前側へ移動します。
山が燃えない様に終始水は周囲に撒かれてます。
前側に来たら、炎が明るすぎて分かりませんねwww
しかし、何となく雰囲気が伝わるでしょうか?(不安)
演奏は20~30分程度で終了し、それと同時に祭り終了のお知らせ。
これで祭りの音もお終いか・・・と、ぞろぞろと出口に向かって歩き始めると、お囃子が名残を惜しむように鳴り響きます。こういうのも嬉しいですね。歩いた距離分、音がフェイドアウトしていきます。
今回、行列に参加出来て本当に良かったと思っていますが、今度はじっくり観ていたいかな、そんな気もします。
想像以上に楽しい祭りでした。
絶対にまた行きます!