茨城県 真壁町 にある、「花の井」というお酒を造られている、蔵元・西岡本店さんにお邪魔して来ました。
数年前から行きたいと思いつつ、何となく行きそびれていましたが、ある日曜日の朝、急に思い立って行ってみました。
そしたら真壁町役場周辺に差し掛かった辺りから、何やら紙を持ってウロウロする人の姿があちらこちらに・・・。
何かのイベントでもあんのかな?と思いつつ西岡本店さん到着し中へ。
敷地内に入ると、歴史ある酒蔵という感じだが、店舗らしき建物が見当たらなくて不安になる。
“売り場はここにあるのかな・・”とキョロキョロしてると、小さ可愛い店員さんが近づいてきて、「瓢箪ランプと雛人形は彼方で展示してます~」とか案内してくれる。
私「・・・?瓢箪・・ランプ・・?」
可愛い店員さん「はい!あの・・えと、奥の方へ進んで頂くと・・左手に御座います・・。」
私の戸惑いが店員さんにまで伝染してしまっている。申し訳無い。
何なん???と思いつつキョロキョロ見回すと“ひなめぐり”と書いてある案内版が。
私「ひな祭り?!イベント中だったんですね!」
可愛い店員さん「はい!街全体で今やってるんですよー。」
私「(それよりも)お酒買いたいんですが、売ってますか?!」
可愛い店員さん「あ、はい!こちらが売店です。」
店員さんが立っているすぐ後ろが売店だったようだ。
上の画像で見ると、一番真ん中の白い蔵がそうだ。
ちょっと分かり難い入口だが、中を覗くと酒瓶が沢山見える。 酒が買える事に安堵した私は、可愛い店員さんにお礼を言い、まずはそのランプと雛人形を先に見てみる事にした。
↓これが瓢箪ランプ。綺麗である。
瓢箪細工と言えば七味入れか「ふくべ細工」という栃木県の伝統工芸しか思い浮かばない私には目から鱗の感動作品だ。こういう素敵な活かし方もあるのかと思った。
いや、あれは瓢箪では無く干瓢なのだが・・・。
更に言えば干瓢の元のユウガオの果実だ。これを”ふくべ”と呼ぶ。
因みに、ふくべ細工とはこういうものである↓いつ見ても味わい深い
↓雛人形達
他にも新しい雛人形も展示していたが、やはりこういう古い物が目に新しくて面白い。
雛人形に興味が無い人でも楽しめるのではないかと思う。
真壁町の雛祭りは大人気らしくて、中心街は大賑わい。
江戸時代から栄えた古い街並みが広く続き、あちらこちらに「登録有形文化財」と書かれた家が点在している。そんな街で、雛人形を展示してくれる家が、なんと約180軒!
勿論、ただ雛人形が展示されているだけでなく、ミニライブや様々なイベント、出店、お土産が沢山売っており、とにかく街を盛り上げよう!という住民達の意気込みが感じられる。
雛人形以外で私が感動したのは、西岡本店さんのすぐ近くの鋳造屋さんだ。
お寺の鐘とか鋳造している、これまた歴史ある鋳造屋さんの様で、江戸時代の雛人形を展示されていた。
こちらで鐘突きを体験させて貰えるのだが、これがまぁ良い音!私の中の和の心に染み入る。
デザインというか造りも素敵だし、こんなの造れる職人さんはなんてカッコいいのだ・・。
そしてまた面白いのが、案内役の方が「突いた後に、鐘の中に是非入ってみて下さい」というのだ。“何の苦行だよ”と思ったのだが、「内側は音がしないんです」と言うでは無いか。
まじで?!
ワクワクして、思いっ切り鐘を突いて即、内側にスポっと入る。
ス・・ッと音が静かに。反響してない!
そうだったんだ!と感動して内部から出ると
「今度は鐘を触ってみて下さい」とおっしゃる。
ヴィィィイン!
物凄いヴァイブレーション!ビリッビリする。
普段なかなか体験出来ない事に触れられて非常に楽しかった!
雛祭りの時は是非「小田部鋳造」さんに立ち寄って見て欲しい。
そんな感じで、酒を買いに行っただけなのに、思わぬ大収穫な休日を送る事が出来た。
今年の雛祭りは、2月4日~3月3日迄の開催だそうだ。
来年もきっと同じ時期に開催されるでしょう。
今回はかなり駆け足で狭い範囲を見て回ったので、今度はのんびり散策しに行きたいと思っている。
お酒は、 特別純米酒「花の井・桜川」
「花の井・蔵元梅酒」
の3本を購入。
梅酒以外の2本は、若干酒の弱い夫には強く感じた様だが、私には全くそうは感じられず、辛口でスッキリしていて、くいくい飲めるヤバい奴だった。私が華やかさが鼻に抜けて良いと感じた部分が逆にダメなのかも知れない。美味しいのに。
梅酒は更にヤバい。甘過ぎないのでストレートでも飲み易く、ソーダ割にしても勿論旨く、ゴクゴクいけてしまう。 あっという間に3本消えてしまった。また買いに行かねば。
普段は日祝休みな事が多いらしく、行く前に電話で確認した方が良いのかも知れません。
それではまた・・・