鋼鉄のうばたま

メタル好き主婦のごちゃ混ぜブログ

上尾の日光東照宮、群馬県・妙義神社

お隣り県、群馬県と言えば上毛三山赤城山榛名山妙義山である。

群馬県内の運動会では紅組白組では無く、赤城団、榛名団、妙義団の3組で競う学校が多数存在するらしい。

板倉の人に聞いたら「そんなの聞いた事無いっス!」て言われたけど・・・。

でもネット情報だとそうらしいのだ。

そこまで山々に親しみを持つ理由は、群馬県に足を踏み入れればすぐ分かる。その圧倒的な存在感によって納得出来る筈だ。

それは市街地からもよく見える。

「そこに山がある」安心感は、私も幼少より男体山を見て育ったのでよく分かる。

離れていても、目線を先にやれば、いつもそこにあり、季節ごとに顔を変え、時に厳しい風を街に下してくる。

山に興味があろうが無かろうが関係ない、生活の一部なのだ。

そして他県から帰って来て、いつもの山の姿を見ると、何とも言えない安心感があるのだ。これは山を見て育った者しか分からないかも知れない。

 

上毛三山それぞれに立派な神社が存在する。

今回はその一つ、妙義神社に行ってきた。

妙義山は見れば「かっこいい!」と言わずにはおれない。

中国の水墨画の様な尖った力強い岩が非常に印象的な山で、実に見事。

 

マップ

 

すぐ近くに「道の駅みょうぎ」があり、車が停められる。

鳥居をくぐり、坂を上るとすぐに朱塗りの総門が姿を現す。

この波と上部の鬼の彫刻を見て期待が高まる。

この門は安永二年(1773)に建てられた重要文化財らしい。

十代将軍・徳川家治の時代。

総門を潜ると、石段と山の緑の美しさに目を奪われる。

この時は5月の上旬の良く晴れた日であり、芽吹いたばかりの瑞々しい新緑から、力強く濃さを増し、日の光を反射し、元気の御裾分けを貰える様な気がした。

綺麗に積み上げられた古い石段は着物の方でも上がりやすい高さである。

実は石垣燈篭もとても美しい。逸る気持ちからちゃんと写真を撮らなかった事を後悔している。

石段を上がり、銅鳥居をくぐると右側に旧御本社・波己曾社がある。

その美しい佇まいに思わず吸い込まれて行き、この時は気付かなかったのだが、この銅鳥居も見逃さずに是非よく見て頂きたい。

これは参拝後の帰りに気づいて撮った写真であるが、この狛(?)の表情が実に良い。

 

この銅鳥居は県重要文化財に指定されているらしい、享保四年(1719)の作との事で、先程の総門より54年程古い。

 

さて、波己曾社である。

「波己曾社」とはこの妙義神社の古称であり、かつての本社だそうだ。

明暦二年(1656)県重要文化財。昭和四十四年に上部神域より現在地に移築・復元との事。

この黒い建屋と煌びやかな装飾のバランスが素晴らしい。

参拝し、周りをぐるりと見物と写真を数枚撮らせて頂いた。

状態の良さに驚く。彫りも色彩も実に綺麗だ。

煌びやかな装飾に覆われながらも、どこか控えめな印象なのがまた良い。

左手には御池があり、鯉が沢山いた。小さな祠があった。恐らく弁天様だろう。

波己曾社を背にし銅鳥居まで戻り、右を見ると、本殿への真っ直ぐで急な長い階段に圧倒される。

脇に緩やかな道も用意されていて、幾分楽に上がれそうではあるが、折角なので行きはこの真っ直ぐな階段を行き、帰りに迂回路を通る事にした。

この階段の途中で、つぶらな瞳が可愛い黄金色のトカゲをみた。

たまに見掛けるカナヘビより少し大きい。

後日、人に聞いたら、それはニホントカゲで間違いなさそうだ。

そうだった。幼い頃に見たのが最後ですっかり忘れていた。ちょっと嬉しい。幼い日、家の庭を長時間観察していた時の記憶が蘇る。

写真を撮ろうとしたら石段の隙間に逃げ入っていってしまった。

長階段を上ると、美しい眺めがあった。

写真で見ると分からないが、なかなかの落差があり、高所恐怖症の者は背筋が寒くなる様だ。連れが悲鳴を上げていた。

先程の銅鳥居が小さく見える。

この高低差で波己曾社を移築した苦労を想像するとクラクラする。

しかし、ここでゴールでは無く、まだ少しだけ階段を上る。

息がすっかり切れてしまったので、ここで整える。

上を見上げると唐門が見える。

 

改めて見ると本当にこの石造りは素晴らしい。丁寧な仕事振りである。

石段を上がるとすぐに目の前の拝殿の豪華さに目を奪われるが、この唐門をくぐる際は是非上を見て頂きたい。見事なの絵が描かれている。日光の鳴き龍の様なので思わず手を叩いてみたが、当然何も起こらない。

 

いよいよ御本社へ。

上尾の日光東照宮と言われるだけあり、絢爛豪華で色鮮やかな装飾である。黒漆が格好良くも彫刻を更に引き立てている。素晴らしい芸術。

ご挨拶と撮影する事の許し請いをする。

全体を撮っていなくて申し訳ない。

この拝殿・幣殿・本殿からなる御本社は宝暦6年(1756)という事なので、波己曾社より丁度100年後に建てられたらしい。

日光東照宮の彫刻師が手掛けたそうで、成程似ている。

金ぴかの龍に目が行くが、その他の彫刻も実に生き生きしてて素敵。躍動感がある。

本殿の横を囲いの隙間から・・・。波が印象的である。良い青だ。そしてなんて贅沢。

この胴羽目のデザイン、珍しいんではないだろうか?

波に扇なのだが、月にも見える。

迫力ある獅子、そして鳳凰

拝殿の裏側(北)に天狗社があり、赤と黒の2体の天狗様の面がある。

妙義山山伏修行の場でもあり、天狗信仰もある様だ。あの奇岩を見るととても納得出来る。天狗居そう。

 

そしてこの神社、後に調べてみると、パワースポットとしても有名だそうだ。

スピリチュアル云々は置いといても、この山を見ていれば自然の脅威を感じる。

立派な樹木や草花を眺めながら、ゆっくりと迂回路を通って下りて行った。

個人的な感想だが、165段の直線階段を使うのも、この迂回路を使うのも、同じ位体力を使う様な気がした。程好い運動で、逆に元気になる。そしてどちらも良い。

 

この後は貫先神社へ向かう。