こんな幸せなスペシャルツアーは滅多に御座いません!!!
ムス様が来日、しかもアンスラを引き連れての?!
そんな発表があった時から興奮しっぱなしで、ライブ参戦後から1週間たった今も熱に浮かされています。(実際に風邪引いた)思い出してはニヘラニヘラ・・・。
5.18、東京初日、台場へ。
仕事は午後休、次の日は午前休を貰った。時間が押して終電逃して栃木に帰れなくても大丈夫である。
東京は2days共に完売だそうで。そりゃそうでしょ。大体平日とは言え、Zeppダイバーシティは小さ過ぎでしょ。
会場待ちしながら周りの様子を観察してみると、若干年齢層は高めにみえる。何故か女性は若い人が多めなのが何となく嬉しい。しかし、昔に比べるとホント女性増えたよなぁ、と感心するおばちゃん。
ニカニカ笑ってる人が多い。どのライブでもそうなのだが、今回は特にそう感じる。「興奮し過ぎて眠れなかった」と話している人も数名いた。
アンスラもメガデスも最新アルバムの出来が素晴らしかったし、両バンド共メンバーも素晴らしい。
このワクワクしかない幸せ!
会場入りしてすぐにディストピアTシャツ購入し、トイレで着替えて、ドリンクコインをビールに替える。
その間に前座が始まっていた。早っ。
初日は「THE・冠」さん。
わたくし初見のバンドです。ビール飲み飲み観戦。
既に人がみっちりで先が思いやられる。
コミックメタルバンド?
盛り上げ上手な面白いMCと面白い歌詞とパワフルな歌唱力。メタルの情熱と哀愁の絶妙バランス。
楽しんでやっているのが伝わるのでこちらも楽しい。
会場はポッカポカに温まりました。
後日YouTubeで冠さんのPV観てたっぷり楽しませて貰った。面白いわー。
冠さんが去ってからの待ち時間すら楽しい。
前ブロックの中央後ろに陣取りBGM聴きながらワクワクソワソワ。
弾幕が落ちて沸く観衆。ワクワクワクワク。
BGMの切り替えで「この曲終わったらか?!」と沸く観衆。ワクソワワクソワワクソワ。
暗転!
キターーー!
一発目はAmong the livingから!
そりゃ狂喜乱舞ですよ。
相も変わらず、キレッキレのノリの良いサウンドに身体が自然と、そして激しく反応する、一緒に歌わずにはいられないアンスラックスソング。惹きこまれるー!
音も良い!
嬉しい楽しい大好き!!
全部で9曲やってくれたとセトリ紹介サイトに書いてあった。約1時間の圧縮されたショーだった。
ニューアルバムからの曲が多いかと思えば、2~3曲くらいしか無かったな。
N.F.LやMadhouseといった往年の名曲の間で新曲聴くと、やっぱり異色な感じがするけど、これはこれで大好き。歌い上げる感じというか、どことなく厳かな雰囲気を纏いつつ、やっぱりアンスラらしくキレがあってノリが良い。
ジョン・ブッシュ時代の曲は無かった。
ジョーイ・ベラドナのフロントマンとしての盛り上げ方も流石のベテラン、最高だった。
スコット・イアンのギタープレイは言わずもがな。そして、いつもニコニコ笑ってプレイしてて観てて幸せになる。
観衆との一体感も素晴らしい。
安定の圧巻のライヴで、楽しくて楽しくて、これはメガデス以上なのでは?!と少し心配になった程だった。
はっはっは!
そんな事心配してたなんてホント笑ってしまう!!
メガデス様は偉大でしたよ!
名曲、ハンガー18からのスタート。
出だしっからメガデスも観衆もパワー全開!!といった感じだ。
ステージから物凄い圧倒的オーラを感じた。
大佐の歌う表情、曲に対する感情の入れ方、これは前々から感じてはいたけど、今日ほど心に迫った姿を観たのは初めてだと思う。
そして、そんな風に歌いながらもギタープレイが絶対ブレないのは狂気の沙汰だと毎回思っている。
頭で完全分離出来てるんだろうけど、メガデスは特に難しいと、昔、ギター兼ボーカルやってた奴が言ってた。
あと、毎回大佐のご機嫌を気にされる声が聞こえるが、それはもう昔の事の様な気がする。
確かに、20年近く前の来日ライブだっただろうか、アンコールも無く「グッバイ!」とだけ告げて、さっさとステージから足早に去っていったのを観た事もあった。
しかし、あの頃とは時代の流れも、彼を取り巻く状況も、何もかもが違う。
ここ数年の彼の姿を観ていると、慈愛すら感じる程とても穏やかで、冷静で、多分それは、彼が長年得たいと思っていた物を得てきているからだと想像する。そんな中、今回のグラミー賞受賞は本当に嬉しかった。
勿論今回は新曲多め。半分くらいディストピアからの選曲。PV映像はアニメーション多め。
生で聴く新曲もやっぱり最高にカッコいい!ザクザクのリフの上に疾走感のあるメロディと攻撃性が最高にクール!
新曲以外は2000年以前の名曲で固められている。
前任のクリスのギターも好きだったけど、キコは更に良い!!
人間的にも魅力的で華もあるし、なんと言っても、生で聴くキコのギターの音色は本当に素晴らしい!
それはキコのアコギから始まる新曲”Conquer or die!"で更に堪能できるけど、彼の情感を感じさせるギターは聴いていてグッとくる。
それはマーティを初めて観た時の感動を思い出させるモノで、あの時私は彼に演歌の心の様なモノを感じた。
勿論マーティとは全く別質のモノで、これが新しいメガデスなんだと感動した。
キコには永くいて欲しいなぁ・・。
新しいドラマー、ダーク(ディルク?)も明るい人柄な印象。
エレフソンもよく観客を沸かしていた。どことなく堂々していて威厳すら感じる印象になってる。
個々がキラキラとしていた。
ステージからのエネルギーが凄まじい。当然その分私達もエネルギーをお返しする。
私は、今ここに居る事が嬉しくって堪らなかった。
大佐、今回MC少な目。
しかし、アンコールで出て来た時、大喜びする私達を静かに制し、少し長めのMCをこの時初めてした。
彼の友人であるサウンドガーデンのクリスコーネルが亡くなったと。凄く悲しい。彼は美しい声のシンガーだった。そんな感じの事を話していた。(英会話を独学で最近少し勉強中)
大佐の悲しげな表情に胸が締め付けられた。話の途中で場違いな掛け声を上げる者がいても、彼は悲しげに微笑むだけで咎めなかった。
そして、亡き友に捧げる曲、サウンドガーデンの”Outshined"を演奏した。
それは聴いていて、大佐の悲しみが痛い程伝わってくる演奏だった。大佐は振り絞る様な声で友人の曲を熱唱した。
そう言えば、名曲”A tout le monde"の途中でも「あれ?今日ムス様調子悪い?」と思う様な、声が巧く出ていない印象を受ける瞬間があった。あの曲も死を連想させる曲だから、きっとクリス氏の事を想ってしまったのだと、この時気付かされた。
わたしはクリス氏の事はよく知らない。存在は知っていても殆ど曲を聴いた事が無い。
だけど、大佐を想って少しだけ涙が出た。
トリュビュートの演奏が終わり、大歓声の中、すぐにラストである”Holy wars..."が悲しみを吹き飛ばす様に始まった。
名曲中の名曲に当然お祭り騒ぎになる。力一杯、ありがとうを込めてシャウトし、メロイックサインを高々と掲げる。
ラストはメンバー全員で肩を組んで深々とお辞儀。感動のフィナーレ。
夢の様な最高のライヴだった!
一言ではとても言い表せない感動を私達に与えてくれた。
長くファンでいて、この場に居合わせられた幸運が嬉しくて仕方がない。
この日は間違いなく、私が今迄で観たメガデスのライヴの中で一番素晴らしかった。
これからのメガデスの進化が更に楽しみだ。

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